私は時々自分の性別が分からなくなる。
私は"女の子らしいもの"が嫌いな子供だった。サンリオのキャラクターであるキティちゃんをなぜか毛嫌いしていたし、日曜日の朝はプリキュアではなくアバレンジャーを見ていた。母親が買ってきた可愛らしさ満点の洋服は絶対に着なかったし、スカートなんて大っ嫌いだった。
別に男の子らしさを意識していたわけではない。ただなんとなく自分と合わない感じがして、自然と女の子らしいものを遠ざけて生活していた。ちなみにその頃呼ばれていたあだ名は「虫博士」である。虫捕りばかりしていて他の子に比べると生き物や植物に詳しかったのでそう呼ばれていた。
それはさておき、今回私が考えたいのは自身の性自認についてである。私は16歳頃まで、自分は生物学的にも社会的にも女性であると思って生活していた。好きになる人は男性だったし、周りの人も私が女性であると認識していたから自分も漠然とそう思っていた。
当時はまだそれでよかった。小中で自分が女性でない可能性に気づいていたら多分いじめられていたと思う。(女の子っぽい男子をいじる風潮があったので)
しかし、17歳を過ぎた頃から同級生の女の子と話が合わない事をきっかけに自分の脳は男性寄りなのではないか?としきりに考えるようになった。女の子がする恋愛話や、女子トーク(?)みたいな会話に全くついていけなくて孤独を感じたのをよく覚えている。
人の悪口を言って強化される女性の人間関係に耐えられなかったというのもある。とにかくそういうのが吐くほど苦手で、その頃は女性と関わるということが高いハードルになっていたし、女性と話して楽しいという感情よりも恐怖心の方が優っていたと思う。
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私は女性でないのかもしれない。では、女性でないなら男性なのか。男性が好きなら女性なのか。
色々問題はあるが、結論から言うと私は女性でも男性でもない。100%女性であるとは言えないし、100%男性であるとも言えない。こういうのをxジェンダーと言うらしい。
(以下引用)
Xジェンダー(X-gender)とは、出生時に割り当てられた女性・男性の性別のいずれでもないという性別の立場をとる人々を指す。両方を区分する限りでは、中性、無性、両性、性別という枠組みから脱する、女性か男性か定まりきらない流動的であるというあり方など人により様々である。
女性の体に生まれ、性同一性がXジェンダーである人を「FtX」、男性の体に生まれ、性同一性がXジェンダーである人を「MtX」、男性の体・女性の体に非典型的なインターセックスの体(性分化疾患)を持ち、性同一性がXジェンダーである人は、自身を「XtX」と呼ぶことがごく稀にある[1]。
読み方はエックスジェンダーであり、クロスジェンダーではない(数学用語の「第一の未知数X」の類義語であり、「交差」の意味は無い)。
「xジェンダー」(2019年11月18日(月)01:57 UTCの版)「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/X%25E3%2582%25B8%25E3%2582%25A7%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2580%25E3%2583%25BC
これで言うと、私は女性の身体に生まれており性自認がxジェンダーなので「FtX」ということになる。勘違いしないでほしいのは、性的指向(どの性別を好きになるか)とはまた別ということである。私は今のところxジェンダーの無性という性別になるが、性的指向は男性である。服装も現在は可愛らしいものが好きである(コスプレ感覚)し、普通にメイクもしている。
性自認をはっきりさせない方が、もしかしたら幸せだったのかもしれない。性自認をはっきりさせなくても生きていくことは可能である。しかし、私は自分の性自認を理解しないまま生きづらさだけを抱えていくのは嫌であるし、性自認がはっきりしていないのに恋愛なんてできるわけがないと思っている。
自分を理解してくれる仲間を増やすために自分の性自認について知る事は大変重要なことだと思っている。自分は絶対に男性/女性であると言い切れるかどうか、自分の胸に手を置いてよく考えてみてほしい。